パターンごとに整理してTOEIC文法を最短で攻略
Part 5・Part 6で頻出の文法ポイントを、品詞・動詞・接続語などのカテゴリ別にまとめました。 それぞれのカードには判断手順と例文、正答へのコツがコンパクトに整理されています。
Part 5の典型パターンで「形容詞/名詞/動詞/副詞」のどれが入るかを迷わず判定できるようにする。
語尾（-tion, -ment, -ance, -al, -ous, -ive, -ly など）＋ 直前の修飾語、冠詞・前置詞・be動詞の有無を優先チェック。次に時制・数一致・自/他動詞などの文法要件で確定する。
冠詞 + ___ + 名詞 → 形容詞を入れる
a/an/the + 形容詞 + 名詞 の並びが基本。形容詞が最有力。
コツ: 形容詞候補がなければ「名詞＋名詞（名詞の形容詞用法）」も検討（a marketing plan など）。
例題 3 問を収録
ひっかけ注意
- 名詞の -al（approval/arrival/proposal）と形容詞の -al（official/financial）を区別。
- friendly, costly, timely など -ly でも形容詞の語に注意（副詞ではない）。
- …
タイムラインを素早く捉えて最適な動詞形を選べるようにする。
時間表現（last year, by the time, currently, since, for, already など）を拾い、周辺文との整合性（前後の時制・態・一致）を確認。受動態が必要かは「主語が行為する側か／される側か」で判断。
過去の出来事 + 影響が今 → 現在完了
The company has expanded its overseas offices since 2021.
コツ: since/for/recently/lately/already/yet が手掛かり。完了結果・経験・継続のいずれかを見極める。
例題 3 問を収録
ひっかけ注意
- 現在完了 × 具体的過去時点: ✕ I have visited Tokyo in 2019 → ○ I visited Tokyo in 2019.
- since / for の取り違え: since + 起点（since 2021）/ for + 期間（for two years）。✕ since three years.
- …
因果・対比・目的などの論理関係を瞬時に見抜く。
空所前後の主語・述語構造を把握し、「文（S+V）同士をつなぐのか／名詞句を導くのか／独立節を副詞で接続するのか」を判定。句読法（セミコロン・カンマ）と並列関係も同時にチェックする。
節をつなぐ接続詞
because, although, while など主語＋動詞を伴う。
コツ: 前後とも完全な文（S+V）になるか確認。原因・譲歩・対比の別を意味で判断。
例題 3 問を収録
ひっかけ注意
- ✕ despite of → ○ despite / in spite of
- ✕ because / although + 名詞 → ○ because of / despite + 名詞（because/although は節接続）
- …
語尾シグナルで迷わず選択できる。
文構造（冠詞/前置詞/述語/補語）＋ 接尾辞（-tion/-ment/-ance/-al/-ive/-ly など）で候補を圧縮し、最終的に意味とコロケーションで確定する。
-tion/-ment/-ance → 名詞
information / development / performance
コツ: 冠詞・所有格・前置詞の後ろに来やすい（the, our, in, of など）。
例題 3 問を収録
ひっかけ注意
- 「-ly = 副詞」と決めつけない：friendly / timely / costly / early は形容詞（early は副詞にもなる）。
- economic（経済の） vs economical（節約的な）、industrial（産業の） vs industrious（勤勉な）。
- …
文脈に応じた助動詞・時制の選択ができる。
まず「事実／推量／義務／許可／仮想」のどれかに分類。次に時制（現在・過去・完了）と態（能動・受動）を合わせ、条件文はパターン（If + 過去 / If + 過去完了 等）で確定する。
義務・助言
must / have to / should
コツ: should は助言、must は強い義務。have to は外的規則・制度による義務で頻出。
例題 3 問を収録
ひっかけ注意
- mustn’t（禁止） vs don’t have to（不要）を混同しない。
- may（許可/可能性）と can（許可/能力）のレジスター差に注意（正式通知や掲示は may を好む）。
- …
目的・名詞化・形容詞化の用法を取り違えない。
「目的(to)」「名詞化(-ing)」「受動/完了/形容詞化(V-ed/V-ing)」の3軸で判断し、前置詞直後は原則 -ing、節/句の役割を位置で確定する。
to 不定詞＝目的・予定
We plan to expand next quarter.
コツ: in order to の省略として機能。形容詞（ready/eager/likely）や It is + adj + to の型も頻出。
例題 3 問を収録
ひっかけ注意
- 前置詞の直後は -ing：✕ before to start → ○ before starting
- look forward to / be committed to / object to の to は前置詞 → 動名詞
- …
数量・品質・頻度などの比較表現を誤用しない。
形容詞/副詞の語長で -er/-est と more/most を選択。不規則（good/better/best, far/farther/farthest など）と相関構文（The 比較級…, the 比較級…）を押さえ、範囲指定（in/among/of）と可算/不可算（fewer/less）を同時に確認する。
比較級/最上級
faster / the fastest；more efficient / the most efficient
コツ: 比較は than を伴い、最上は範囲を in/among/of で指定。
例題 3 問を収録
ひっかけ注意
- ✕ more faster / most fastest（二重比較・重複最上）→ ○ faster / the fastest
- ✕ the most cheapest → ○ the cheapest
- …
頻出の群前置詞を定型で処理できる。
時間(when)・場所(where)・関係(why/how)の役割で整理し、期限/起点/範囲の線引きを重視する（by＝期限までに完了、until＝その時点まで継続、within＝範囲内）。
時間の基本
in April / at 9 a.m. / on Monday
コツ: in（幅）> on（日）> at（点）。複合は「on Monday morning」「at midnight」のように固定表現に注意。
例題 3 問を収録
ひっかけ注意
- ✕ despite of → ○ despite / in spite of
- ✕ due to + 節 → ○ due to + 名詞（because は節を導く）
- …
指示先の特定と数・一致をミスしない。
先行詞の有無（直前/前文全体）と可算/不可算・単複で形を決める。指示語は距離（近/遠）・単複、数量詞は文法的数と動詞一致を同時に確認する。
指示語のレンジ
this/these（近い）that/those（遠い）
コツ: 抽象事柄は this issue / that approach と名詞で具体化。文脈上の距離（直前=近、前々項=遠）も判断材料。
例題 3 問を収録
ひっかけ注意
- this/that を「前文全体」の指示に単独で乱用しない → this issue/that decision など名詞で具体化。
- these kind は誤り → these kinds / this kind of + 単数名詞。
- …
先行詞を正しく修飾し、冗長・曖昧さを避ける。
不可欠情報は無コンマ（制限用法）、追加情報はコンマ（非制限用法）。先行詞の種類（人/物/時/場所/理由）、数、文中の役割（主語/目的語/前置詞の目的語）を判定し、前置詞の位置（前置/後置）にも注意する。
制限用法（無コンマ）
The policy that was updated last week will apply.
コツ: 不可欠情報を限定。TOEIC文体では物には that が無難。前置詞直後に that は不可。
例題 3 問を収録
ひっかけ注意
- that は非制限用法（コンマ付き）不可。
- 前置詞の直後に that は置けない（✕ to that → ○ to which / whom）。
- …
特定性と可算性の判断を自動化する。
初出は a/無冠詞 → 再登場は the。一般概念・物質名詞は無冠詞。可算/不可算と数量詞の相性（many/few vs much/little）を同時に判定する。
特定/非特定
We signed a contract. The contract includes …
コツ: 初出は a/an、再登場・限定修飾・唯一物は the、一般概念は無冠詞。
例題 3 問を収録
ひっかけ注意
- ✕ informations / feedbacks / equipments → ○ information / feedback / equipment
- ✕ an advice → ○ a piece of advice
- …
誤修飾やねじれを避け、正確な並列を作る。
修飾語はできるだけ被修飾語の近くへ置き、主語との論理的一致を確認。並列は品詞・形・構文を揃え、列挙のカンマは文書内で一貫させる。形容詞は慣用順（opinion-size-age-color-origin-material-purpose + noun）を基本とする。
誤修飾を避ける
To improve efficiency, the team updated its tools.
コツ: 分詞/不定詞の論理主語を主節の主語と一致させ、only 等の副詞は修飾対象の直前へ。
例題 3 問を収録
ひっかけ注意
- Dangling participle：✕ Walking to the station, the rain started. → ○ While I was walking ..., it started to rain.
- only の誤配置：✕ She only reviewed the budget yesterday.（「レビュー以外しなかった」）→ ○ She reviewed only the budget yesterday.
- …
構文に沿った語の相性で正答を選べるようにする。
まず動詞が要求する「目的語の数・補語の有無・前置詞の種類」を特定し、次に名詞/動詞の定型コロケーション（make/take/do/have など）で自然さを確定する。句動詞は分離可否・意味の違いにも注意。
SVOO/SVOC
assign someone a task / keep costs low
コツ: 第4文型（SVOO）か第5文型（SVOC）かをまず判定。補語は形容詞/名詞/分詞/不定詞が来る。
例題 3 問を収録
ひっかけ注意
- ✕ discuss about / ✕ mention about → ○ discuss/mention（前置詞不要）
- ✕ explain about / ✕ request for（他動詞用法）→ ○ explain the issue / request a refund
- …