TOEIC Part 6（文書穴埋め）の学習方法

ローカル力：品詞・語形成・一致（数/時制）・コロケ・接続語（句/節/接続副詞）・句読点の即決。直前直後の“相性語”を拾えるかが鍵。

グローバル力：段落構造（導入→展開→結論）、照応（this/that/it/they/one）、談話マーカー（however/therefore/meanwhile）、挿入文の結束性チェック。

参照スコープの切替：同文（1行）→前後文（2–3行）→段落全体の順で範囲を広げ、必要最小の読量で根拠を確定。

所要8〜10分（1問30〜35秒目安）。ローカルは平均15–20秒、挿入文は40–60秒の想定。

順序：① 見出し/差出人/件名→体裁把握 → ② 各段落の最初/最後だけ速読 → ③ ローカル空所（語法/品詞）を先に処理 → ④ 文章挿入を最後に。

★ 迷いは★印→Part 7の時間を守るためにも、戻り時間を30–45秒に限定。

Email/メモ：From/To/Subject、冒頭呼びかけ（Hi/Dear）、結び（Regards/Best）、署名（役職/部署）。RE:/Fwd:/CC/attachment（attached/enclosed）で内容の伏線を回収。

告知/広告：sale/discount/limited time、条件（with purchase of… / members only / while supplies last）。“期間・条件・例外”が答えになりやすい。

社内文：deadline/budget/submit/approval/vendor/policy など業務語彙の連鎖。手順・担当・期日が問われやすい。

FAQ/お知らせ：Q&A体裁や箇条。見出し語（Policy/Shipping/Returns）がその段落のテーマ。

L（Local）：品詞/語形成/前置詞/接続語/句読点で解ける。根拠は空所の前後1行で完結する。

G（Global）：文脈・照応・談話マーカー・挿入文。段落全体や文書全体の意味が必要。

★ 作戦：先にLから片付け、G（特に挿入文）は最後に集中処理。挿入文は“4箇所を全部に試す”よりもアンカー語で候補を2箇所に絞ってから検証。

名詞修飾位置→形容詞、文全体修飾→接続副詞（Additionally, Consequently, However,）。-ly=副詞が多いが“friendly/costly/timely”は形容詞例外。

語形成：applicant/application/applicable/applicability を横並び。空所直後が名詞なら形容詞、動詞の目的語位置なら名詞。

be 動詞後の補語は形容詞（be responsible/available）優先。名詞なら冠詞・所有格・複数語尾が整合するか確認。

節：although/though/while（後続はS+V）。“Although S V, …”の型を崩さない。

句：despite/in spite of/because of/due to（名詞句）。due to は原因で名詞を取る（The delay was due to traffic.）。

接続副詞：however/therefore/meanwhile/thus。文頭/セミコロン後に置き、後ろにカンマ（; however, / However, ）。句読点も根拠として加点。

主語−動詞一致：each/every/none は単数扱い。距離・金額・時間も単数扱い（Ten dollars is…）。

to不定詞（目的/予定） vs 動名詞（一般/既成事実）：plan to / decide to / be used to ~ing の区別。

鉄板コロケ：in accordance with / be eligible for / result in/from / an increase in / a decline in / access to / be subject to / comply with / on behalf of。

照応：this/that/it/they/one は直前/直後の名詞句や事象を受ける（that option = express shipping）。直前2–3語を候補に。

定冠詞の状態：the は既出/特定、a は新情報。挿入候補文が“the + 名詞”で初出を導入していないか要チェック。

言い換えチェーン：delay → be behind schedule、refund → reimbursement、policy → guideline、price → rate/fare、employee → staff/member。

追加/列挙：also/in addition/furthermore/first, next, finally。

対比/逆接：however/yet/instead/whereas。逆接後に“新条件/例外”が置かれやすい。

因果：therefore/thus/as a result。結果文は具体化（数字/行動動詞）を伴うことが多い。

時間/並行：meanwhile/previously/afterward/at the same time。時制・副詞・日時の整合を優先。

アンカー語：代名詞（this/that/they/one）、指示（such/that/aforementioned）、時制・時刻、固有名詞再登場、数量（another/next）。

結束テスト：前後で①主語②数（単複）③時制④指示語⑤冠詞状態（a/the/Ø）⑥語彙チェーンが滑らかかを確認。

向きの判定：however（逆転）/ therefore（結果）/ for example（具体化）/ meanwhile（同時進行）/ then（順序）。前後の“論理ラベル”がつながる位置のみ正解。

by（期限までに）/ until（〜まで継続）/ through（〜を含めて）/ starting（〜から）/ effective immediately（即時有効）。

no later than / at the latest（最遅）/ not earlier than（これより前は不可）/ as of（〜現在で）。

except/unless/not until/no longer/rather than → 条件で結論が反転（選択肢の真偽が入れ替わる）。条件節の否定語に敏感になる。

導入：目的・背景（We are writing to… / Due to…）。読者＝誰向けかを1語で固定。

展開：詳細・根拠・手順（dates/fees/locations/reasons）。数字・固有名詞・条件を“単位付き”で回収。

結論：依頼・要請・次行動（Please submit… / Contact us at…）。動詞句をそのまま覚えると選択肢照合が速い。

Problem–Impact–Solution–Action（PISA）型や、Notice–Reason–Instruction 型に当てはめて読むと迷いが減る。

① L/G判定 → ② Lなら品詞/句節/コロケ/句読点のどれか1観点で即決 → ③ Gなら談話マーカーと照応・冠詞を線で結ぶ → ④ 2択は自然度と一貫性で決定（前後の論理ラベル一致を最優先）。

根拠が薄いと感じたら“範囲を半文だけ広げる”→それでも不明なら★印で後回し。

• 0:00–1:00：見出し/件名→体裁当て（メール/告知/広告/社内文、RE:/Fwd:/attachment）。
• 1:00–4:00：段落の最初/最後だけ読み、目的を1語で要約（reschedule/discount/policy）。
• 4:00–7:00：ローカル問題（接続語・語形成・前置詞・接続副詞の句読点）を5問連続で即決。根拠語を声に出す。
• 7:00–10:00：挿入文1題→アンカー語にマーカー→結束テスト⑥項目でチェック→根拠を日本語1行で言語化。翌日は同題材で位置を入れ替えて再挑戦。

Mon：接続語 句/節/接続副詞＋句読点セット（however/therefore/meanwhile の配置）10問。

Tue：語形成ファミリーと品詞転換（名→形→副）演習。例：permit/permission/permissible/permissibly。

Wed：照応・言い換え・冠詞状態（a/the/Ø）の整合特訓。the の再登場ルールを意識。

Thu：挿入文集中（アンカー語→結束テスト→談話マーカー）8問。候補2箇所に絞る練習を徹底。

Fri：ミニ模試（16問）→誤答の“観点タグ（品詞/句節/コロケ/照応/挿入/期限語）”を記録→翌週の強化点2つを決定。

Sun：上位2観点のみ再訓練（各8問）→改善率を記録（正答/所要秒数）。

① タイトル/体裁を見て目的を1語で固定（誰向け・何の話か）。

② 各段落の最初/最後を読み、骨組み把握（導入/展開/結論）。

③ Lタイプを先に一掃（品詞/語形成/接続語/前置詞/接続副詞の句読点）。根拠は前後1行で完結させる。

④ 挿入文はアンカー語・談話マーカー・主語/時制/冠詞整合で決定（結束テスト）。候補を2箇所に絞ってから比較。

⑤ 迷いは★印→残り時間で回収（Part 7の時間を死守）。戻ったら“別観点”で再判定する。