TOEIC Part 4（説明・アナウンス）の学習方法

① 用件把握：冒頭10秒で「何の話（目的）」かを固定（案内/変更/依頼/宣伝/報告）。“誰に向けたアナウンスか”も同時に確定すると後半が楽になる。

② 構造認識：導入→目的→詳細→行動指示（IPDA）の流れをなぞる。各段階の“合図語”を覚えておくと、どこを聞くかが明確になる。

③ 情報抽出：数字・日時・場所・固有名詞を「単位ごと」に回収。金額なら$、時間なら at/by/until、場所なら Gate/Room/Station などのラベルをセットで聞く。

④ 推論：言い換え・否定/制約・今後の行動（What will the speaker do next?）を文脈で導く。結論は“転換語の直後”に出やすい。

※ Part 4は原則1人話者（モノローグ）。視点ズレが少ないぶん、順序・条件・数値の精度勝負になりやすい。

設問は原則「音声の流れと同順」。Q1＝導入/目的、Q2＝詳細、Q3＝結論/次行動を想定。

先読みでは「主語＋手掛かり語（Who/Why/When/Where/How much/Which）」のみマーキング。選択肢の細部は見ない（読むと耳が鈍る）。

図表連動があるかだけ先に把握（ヘッダー/単位をチラ見）。時間が足りなければ“図表の種類（表/日程/地図）”だけでも掴む。

先読みミニ語彙：reschedule / closed due to / discount / register / effective immediately / platform / extension。

留守電：This is ~ / I’m calling about ~ / call me back / extension。→ “誰に折り返すか・何時までに・どの内線に”が答えになりやすい。

館内放送：Attention / Due to / will be closed / platform / gate / aisle。→ “場所変更/閉鎖/遅延/乗り場番号”を即メモ。

宣伝：special offer / discount / buy one get one / limited time / while supplies last。→ “条件（会員限定/税込別/最初の50名）”が鍵。

説明・研修：agenda / first, next, after that, finally / handout / registration。→ “順序問題”は合図語の直後が根拠。

ツアー・案内：on your left / across from / admission / exhibit。→ 地図語（方位＋ランドマーク）で位置特定。

ニュース・報告：according to / survey / increase/decrease / figure。→ “数値の変化/比較/割合”に備える。

Intro：話者・場面・対象（Good morning everyone, This announcement is for passengers ~）。対象が“社員/顧客/来場者”のどれかを一語で固定。

Purpose：告知/変更/依頼/勧誘の明示（We need to reschedule / We’re offering ~）。目的語（schedule/price/policy）を拾う。

Details：日時・場所・手順・金額・理由（by Friday, at Gate 12, because of maintenance）。“単位”を必ずセットで聞く。

Action：求める行動（register online / pick up a form / visit our website / call back）。動詞句をそのままメモして選択肢照合に使う。

※ IPDAのどこかが欠けても“転換語の後”で補われることが多い。焦らず待つ。

by Friday：金曜までに（締切）＝ at or before Friday。→ “byの直前が動作”という意識（submit by Friday）。

until Friday：金曜まで（継続）→ 金曜になったら終了。→ “状態が続く”文脈（open until Friday）。

through Friday：金曜を含めて有効（終日有効の含意）。→ “セール期間”で頻出（valid through Friday）。

• starting/beginning Monday：月曜から開始。effective immediately：ただちに有効。→ “開始点の確定”。
• no later than / at the latest：最遅で〜まで、not earlier than：〜より早くは不可。→ 2つ出たら“遅い方/早い方”を選ぶ。

now / next / then / after that / finally → 手順の並び替え（順序問題の根拠）。

however / instead / unfortunately / due to → 変更・否定・制約の合図（答えが更新されやすい）。直後の“代替案/理由”が正解になることが多い。

effective immediately / no longer / not until → 適用開始/終了の確定点。ここで“旧条件→新条件”に上書きされる。

金額：$ / percent / per person / per night / fee / fare / rate。per と each の違いは“計算の分母”。

内訳言い換え：price → rate/fare、refund → reimbursement/money back、discount → price reduction/20% off。言い換えに備えて“意味”で受ける。

数の罠：thirteen vs thirty／fifteen vs fifty（末子音と拍）。税別/税込（plus tax / tax included）もセットでチェック。

連絡先：extension（内線）、area code（市外局番）、emailの綴り読み（spell out）。“聞こえにくい固有名詞は最優先でメモ”。

except / unless / not until / no longer / rather than → 条件で意味が反転。例：“Not until noon” → 正解は“正午以降”。

宣伝は条件つきが多い：with purchase of…, minimum spend, members only, limited to the first 50 customers。

順序問題（What should listeners do first?）は first/next/then の“直後”だけを根拠に。前置きに惑わされない。

見る順番：① 見出し ② 単位（$・%・room/route）③ 軸/列 ④ 照合キー（氏名/番号/時間帯）→該当セルのみ確認（全走査しない）。

比較設問：the least/most・increase/decrease・not listed は“見る軸を1本”に固定して縦/横に走査。

地図はランドマーク名＋方位語（across from / along / past / at the corner of）をペアで拾い、本文の動詞（go/turn/take）と合わせる。

this/that/it/they/one は直前の名詞句や事象を受ける：that option（= express shipping）など。指示語が出たら“直前2〜3語”を確認。

省略（ellipsis）：Please do so by noon.（= submit the form）。do so / one / that は前件から補う。

“the same one / another one / that way” は“同一/別/方法”の示唆。選択肢が似ている時の決め手になる。

店員/担当：counter, refund policy, available, shipment, complimentary。→ “客向け案内/手続き”の可能性が高い。

社員向け：submit a report, HR, deadline, training, orientation。→ 社内周知（会議室/期日/手順）が答えに直結。

顧客向け：admission, ticket, reservation, brochure, gift card。→ “価格/営業時間/場所”が問われやすい。

［Purpose］用件1語（reschedule / discount / closure）。短い動詞/名詞で固定する。

［Key］数字/日時/場所は単位ごと（$20 / Fri 3pm / Gate 12）。“単位が書けていれば意味が保てる”。

［Action］求められる行動（register / call / visit / bring ID）。選択肢にそのまま一致しやすい形で書く。

例：Purpose=closure｜Key=$5 off / Sat 2pm / Rm B｜Action=register online。

• 0:00–1:30：設問先読み→主語と手掛かり語だけ口で唱える（Q1→Q2→Q3）。図表の有無も一語で確認。
• 1:30–4:30：音声1本→IPDAで10秒要約（日本語可）。“Actionの動詞句”を必ず口に出す。
• 4:30–7:30：正解根拠文をシャドーイング→転換/否定/期限表現を強調して録音比較（effective / until / due to などに印）。
• 7:30–10:00：図表1問だけ選び、ヘッダー→単位→照合キー→該当セルの順にスキャン練習。翌日は同じ素材で倍速→等速の逆順で復習。

Day1：通常セット×3（館内放送/留守電/宣伝を混在）→誤答は「どのマーカー/期限表現で落としたか」を特定。

Day2：図表連動×2＋地図系×1→比較（least/most）と方位語の音を重点矯正。該当セルのみを見る訓練を徹底。

最後の5分で“1行メモ（Purpose/Key/Action）→10秒口頭要約”を2本回す。

① 設問の種類（目的/理由/次行動/場所）だけで不一致を2つ消す（Wh不一致・目的不一致）。

② 残りは「自然度」と「IPDA上の位置」で選ぶ（結論は終盤に来やすい）。説明過多より短い行動語が正解に寄る。

③ 次行動は動詞の相性で推定（register / pick up / move to Room B / call back）。場所系は“Room/Gate/Platform + 番号”が絡む選択肢を優先。

④ 数字・期限語が曖昧なら“by（締切）/until（継続）/through（含む）”のどれかを含む選択肢を採る。

① 先読み：Q1→Q2→Q3は同順。主語＋手掛かり語のみ固定。

② 冒頭で目的を確定（IPDAのI→P）。“誰に向けた話か”も同時に固定。

③ 転換/否定/期限表現で要点更新を掴み、数字・日時・場所は単位で回収。

④ 不一致2つを即消し→残り2択は自然度と目的一致で決定（行動語・条件語の一致を最優先）。

⑤ 図表は照合キー→該当セルのみ確認（全読みしない）。迷ったら“短い動詞句/位置情報”の選択肢を優先。